リカレント教育 教育・学習

リカレント教育とは?人生100年時代を生き抜く必須システムを徹底解説

リカレント教育

 

あなたは、海外では常識となりつつある「リカレント教育」をご存知でしょうか?

  • キャリアアップ
  • 年収アップ

 

などをするために、スウェーデンなどの国で推進されている制度で、日本でも少しずつ知られ始めています。

 

リカレント教育は、「人生100年時代」と言われる、これからの令和時代のスタンダードとなっていくものです。

 

時代において行かれないためにも、世界最先端のキャリアアップ法を知り、今後の人生設計のために役立ててみてください。

 

1リカレント教育とは?

 

文部科学省によると、

 

リカレント教育とは、「就職上必要な知識・技術」を収録するために、「学校教育」と「フルタイム」の就職を繰り返すことです。

 

ちなみに、リカレント(recurrent)は、「繰り返し、周期的」という意味。

 

海外では、社会人になってから大学に入り直して、もう一度勉強することを指します。

 

日本では、働きながらプログラミングを学んだり、学校以外の教育も含めていることが多いです。

 

結局は、大人になっても学ぶべきだというのが「リカレント教育」の考え方です。

 

 

2リカレント教育が人気になった理由とは?

 

令和時代に突入に、さらに人気になっているリカレント教育。

 

なぜ、キャリアアップをしたい成長意欲の高い人々が取り組んでいるのでしょうか?

 

理由はシンプル。

 

「テクノロジーの発展」によって、必要なスキルが変化しているから。

 

少し前まで、日本では「終身雇用」が一般的でした。

 

高校、大学まで勉強して、就職したら退職するまで同じ会社に勤めます。

 

クビになることも稀なので、入社するまでの努力をすれば人生安泰だったのです。

 

しかし、インターネットなどの発展により、変化が激しくなりました。

 

その結果、テクノロジーを活用して、効率よくデータを分析したり、テクノロジーを発展させるためのプログラミングスキルなどの需要が高まってきているのです。

 

つまり、社会人になってキャリアアップをして、年収を上げるためには更なる勉強が必要にな時代に変化したのです。

 

この時代の変化に気づいた人が、今の時代で活躍するインフルエンサーにもなり、周囲からの評価も手にしています。

 

3リカレント教育のメリットは?

 

リカレント教育 メリット

 

リカレント教育のメリットは、大きく分けると3つです。

 

  • スキルアップによる年収アップ
  • 不安、悩みからの解放
  • QOL(生活の質)の上昇

 

これら3つについて、詳しく説明します。

 

リカレント教育メリット①:スキルアップによる年収アップ

 

リカレント教育のメリット1つ目は、年収アップです。

 

大学やビジネススクールに通い直すことで、その道のプロフェッショナルになります。

 

つまり、ほとんどの人が持っていない能力を持っている人は、必然的に市場価値が高まりますよね。

 

また、プログラミングスキルのように、会社側からは採用したいのに、スキルを持っている人がいないという場合もあります。

 

専門的な知識を持っている人は、会社からすると喉から手が出るほど欲しいわけですから、それ相応の年収ももらえる可能性が高いのです。

 

エンジニアでは、30代の平均年収よりも180万円以上高い、488万円が平均年収になっています。

 

リカレント教育メリット②:諦めていた目標を達成できる

 

家庭の経済的な問題などで、中学、高校卒業後に就職したけど、本当は大学でも学んでみたかった、、、

 

このような悩みを、社会人として必死に働きながらも抱き続けている方もいます。

 

他にも、大学で学んだ人でも、違う学部でも学びたいことがあった。

 

という方もいらっしゃいます。

 

このような方々が、自分でお金を貯めて学び直すというのもリカレント教育が目指すものの一つ。

 

筆者自身、早稲田大学に通っていますが、40代、50代の方々が自分の学びたいことに必死に学んでいる姿を目にしています。

 

他の生徒が年齢20代ばかりなのは心配かもしれませんが、20代からするとそれほど気にしません。

 

むしろ、社会を経験しているという点で、尊敬に近い感情を持っています。

 

サークル活動に参加される方もいましたし、家庭を持ちながら両立しているかもいらっしゃいました。

 

もし、もう一度学びたいことがあるなら、諦める必要はありません。

 

リカレント教育メリット③:QOL(生活の質)の上昇

 

年収アップ、スキルアップ、目標の達成といったことが重なると、間違いなく生活の質は向上します。

 

年収が上がれば、趣味に使えるお金も増えますし、家庭を持っている方は家族を安心させることもできます。

 

お金があれば、いろんなことに挑戦できるので、新しい人との出会いもあります。

 

何より、プログラミングなどのスキルなら、フリーランスになって自由なライフスタイルを送ることだって可能です。

 

また、自分で学びたいことを学べるというのは、何にも変えられない幸福です。

 

何かに挑戦したい、普段の生活が物足りないというかたが、リカレント教育で目標を達成することは、学び直してみてはいかがでしょうか。

 

4世界のリカレント教育って?

 

リカレント教育発祥国:スウェーデン

 

リカレント教育 スウェーデン

 

リカレント教育は、スウェーデンが発祥です。

 

そもそも、国も小さく、人口も少ないスウェーデンでは、できるだけ長く働いてもらうためにはどうすればいいのかという問題に取り組んできました。

 

その結果が、リカレント教育だったのです。

 

社会人が大学に行って学び直すことで、スキルや知識をアップデート。

 

そうすることが、生産性を上げるために役立ってきました。

 

その結果、リカレント教育を何度も繰り返しながら、数十年勤務する社員も珍しくないのだそうです。

 

有名なのが、教育休暇法。

 

リカレント教育を受ける権利を確保するために、労働者が2年以上の学び直しをする休暇をとって、仕事を復帰できる権利を定めています。

アジアのリカレント教育先進国:中国

 

リカレント教育 中国

 

中国では、時代の変化に合わせて、今まであった職業をなくして、新しい職業を作り出すという動きを見せています。

 

このため、新たな職業には3000万人の人材が必要と言われているため、リカレント教育で学び直す必要があります。

 

それを補うために、「三節課」というオンライン教育がスタートしています。

 

ビデオ授業とオンライン講師の授業を組み合わせたもので、1科目3万円程度で受けることができ、

 

夕方・夜から開始すること授業もたくさんあるため、働きながら学び直しをしてキャリアアップが常識になっています。

 

5日本のリカレント教育

 

日本のリカレント教育は、世界と比べて確実に遅れをとっています。

 

こちらの図を見てください。

 

引用元

 

これは、OECD(経済協力開発機構)の調査で、学び直しとして大学や短期大学への入学をしている人の割合です。

 

④の「博士」課程だけは、かろうじて平均くらいですが、そのほかは圧倒的に平均を下回っています。

 

実際、僕の通っている早稲田大学でも、30代の学生を見かけることは少ないです。

 

5.1日本のリカレント教育:国の制度

 

日本政府も、リカレント教育のために使える制度を充実させようとしています。

 

  • 社会人特別選抜
  • 編入学
  • 教育訓練給付金

 

など、探せば色々あるのですが、まだまだ浸透しているとは言えない状況です。

 

おそらく、すでにリカレント教育に取り組んでいる人の中でも、制度を使っている人は少ないでしょう。

 

5.2リカレント教育を受けられる大学

 

すでに日本の大学でも、リカレント教育を実施している大学があります。

 

関東だと、

 

  • 早稲田大学
  • 明治大学
  • 日本女子大学
  • 筑波大学
  • 東京電機大学

 

関西だと、

 

  • 阪南大学
  • 大阪府立大学
  • 京都女子大学
  • 京都光華大学

 

などがあります。

 

僕の母校である、早稲田大学もいち早く取り組んでいるみたいですが、正直いって在学生でリカレント教育を知っている人は1割もいないんじゃないかと思います。

 

まだまだ、日本ではリカレント教育は発展途上です。

 

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6日本のリカレント教育が抱える問題点

 

日本での最も大きな問題は、そもそもリカレント教育に対応している大学などの、高等教育機関が少ないことです。

 

これは、待つしかないのがもどかしいですが、大学側がニーズに早く気づき、リカレント教育の整備をしてくれるのを期待するしかありません。

 

それと同時に、企業側のリカレント教育に対する意識も問題です。

 

引用元

 

こちらは、文部科学省のデータなのですが、従業員がリカレント教育を学ぶことの許可について、特に定めていないという割合が「67.8%」。

 

制度がなければ、安心して学び直しなんてできるはずがありません。

 

スウェーデンでは、リカレント教育を受けるために休暇を取ることができる法律がありましたが、そのような法律も日本にはありません。

 

リカレント教育を実施しようとしても、実際に受けられる状況ではないというのが、日本の抱える問題点でしょう。

 

7まとめ

 

リカレント教育について、説明いたしましたがいかがだったでしょうか?

 

リカレント教育は、「学び直し」を意味していて、社会に出た後でもう一度大学などで学び直すことを意味しています。

 

日本の場合は、プログラミングスクールなどの民間が経営するスクールも、リカレント教育として広まっています。

 

ただし、スウェーデンなどのリカレント先進国に比べて、日本では制度的な問題がまだ山積みです。

 

しかし、世界的にも人気になってきているリカレント教育なので、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

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